COLUMN

女性弁護士コラム

気持ちに寄り添うとは

弁護士の竹下です。

弁護士は、いわば法律のプロではありますが、依頼人の気持ちにどう寄り添って話を聞くかについて、弁護士になる過程において、勉強をしてきたわけではありません。

しかし、当然ながら、依頼人の方は、気持ちに寄り添ってくれる弁護士を希望しています。
私が依頼人の立場になれば、私も気持ちに寄り添ってくれる弁護士を選びます。

では、気持ちに寄り添う弁護士とは、どういう弁護士なのでしょうか。

結局、依頼人と弁護士との“相性”という一言で終わらせるのも、もったいないように思います。

私は、依頼人の気持ちに寄り添うとは、依頼人の気持ちを真に理解しようと努力することだと思っています。

完全に気持ちを理解できるとは、言い切れません。私自身、依頼人と同じ経験や体験をしていないからです。
しかし、依頼人の置かれた立場を想像して、その立場になればどういう気持ちになるのか、推し量ることはできます。
依頼人とコミュニケーションをとる中で、依頼人の表情、声色から状況、価値観等、たくさんの情報を知ることになります。
それらの情報から、依頼人の現在の気持ちを考えて、依頼人が弁護士に対して法的なアドバイスだけでなく、どういったサポートを求めているのかを考えます。
そのように、気持ちを真に理解する努力を続けていれば、よい信頼関係が築ける、と信じています。

これからも、どんなご相談であっても、依頼人の気持ちを真に理解する努力を継続しようと思います。