弁護士の竹下です。

昨年に引き続き、今年もコロナの影響が継続し、緊急事態宣言も発令されましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

私は、このところ家でまったりとテレビを見ていることが多いです。
特に印象に残っているのは、1月2日夜に見た『逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春SP!!』です。

連続ドラマのときも所々社会問題は散りばめられていたようには思いましたが、今回のスペシャル版はこれでもかというほど社会問題がてんこもりで、正月から考えさせられる作品になっていました。

いくつも考えさせられたので、この女性コラムで、逃げ恥で問題提起されていたテーマを何点か取り上げてみようと思います。

① 妊娠・出産・産休・育休の「順番待ち」問題

同じ職場・部署の1人の女性社員が妊娠すると、その人の産休・育休が明けるまで会社が人員不足になってしまうため、残りの女性社員は出産しにくいという雰囲気がある、というものです。
女性には、いつ妊娠・出産するかの決定権がありますし、産休・育休も法律上認められている権利です。会社も、妊娠・出産等に限らず、不慮の事故等で突然人員が欠けるリスクは常にあるので、そのようなリスクを管理できる体制を整える必要があります。

② 選択的夫婦別姓問題

夫婦が望む場合には、結婚後も夫婦がそれぞれ結婚前の氏を称することを認める制度。
現在の民法では、夫婦のどちらかが必ず姓を変えなければならないと定められています。そして、現実には、女性が男性の姓に変えるのが圧倒的多数な状況になっています。
最近、この制度が導入されるまで結婚しないというカップルが増えていると聞きます。国会や法務省等でも同制度の検討がされているようです。

次回に続きます。